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PASAY


こちらで生活を始めようと渡った時、特に頼るツテもなかった「オラ」に日本でもお世話になったKさんの紹介で彼に会った。サービスアパートの紹介、バイクでの買い物、深夜のバス停へのランデブー、引越しの手伝い、中古電化製品の手配、ラグナのアパート探し、モメニモメタ不動産屋との折衝。


PASAY



今思えば、彼の好意で助けられた事が少なからずあった。彼のアレンジで支払いが伴った場面でも、今だからその価格が安かったのだと理解できる。日本人のガイドをしているくせにシャイで本来は払ってもらうべき場面でも口に出せず、コミッションさえ後で見つかると恥ずかしいと受け取っていなかった。そんな奴が嬉しそうにオラに話した唯一のコミッションは、

「Gっ!そこのKTVにおかくさん連れて行くとこのチケットもらえるよ。」

とコピーが何度も繰り返された罫線の歪んだ紙片に汚いサイン。

「このチケット3枚集めるすると米10kgはFree。」
(嬉しそうに言うなよ。一番良い米だって10kgで300ペソ程度だろ?)

最後に会ったのは、モメタ不動産屋から戻った金を受け取りに行く時だった。あの時も「オラ」に取り戻してくれた2万ペソから10%を手数料として渡すと満面の笑顔で堰を切ったように話し始めた。

「Gっ!にぽんじんほとんどお金の話しないから、もらえるもらえない判らないよ。」
「必要な経費だからくれって言えばエエやん。」
「たといば、Kしゃっちょピリピンくるとき、いつもバイク貸しての電話あるよ。」
「で、貸すんでしょ?」
「Kしゃっちょいつも仕事くれるでしょ?だから貸さない言うできない。」
「でもアランが必要だったら、今日は貸せないって言わないとダメだろ?」
「それアコむすかしなぁ。でもしゃちょいつもガソリンEMPTYで返すから。」
「何でだよ?いくら仕事くれるっちゅうても、使った分くらい入れて返せって言えよ。」
「アコそれむすかしなぁ。でもピリピン人ちゃんと満タンして返すよ。」
「日本人でも普通はそうするよ。」
「Gは払うわかるよ。でも、いっぱいのにぽんじんお金の話ないから判らない。」


お人好しだが、一本気でフィリピン人としてのプライドは人一倍強かった。手数料を渡した後、これもお礼のつもりで奴が好きだと言っていたカツ丼を食いに行こうと誘った。カツ丼にサンミゲルを3本づつ空けた頃、今度はボソボソと話し始めた。

「G アコ昔の恋人くうこで会った。」
「おっ!浮気か?Sがまた俺に電話してくるよ。お前がどこにいるか知らないか?って。」
「ちがうよ。ハップニングであただけ。おかくさん待ってたのとき。くうこで。」
「で、ヨリが戻ったの?」
「ちょど、にぽんからシャ戻ったとき会ったよ。シャまだアコのこと好き言った。」
「そうなの?で、どうするの?」
「それ、今いちばんむすかしのこと。」
「いつ別れたの?」
「よん年前。でもアコの携帯のSIM壊れたカセばんごわからない連絡できないかった。」
「そうか。」
「シャも何回何回でんわした言ったけど、アコがわるいおもってる。」
「好きなら戻れよ。でもSはどうするの?」
「それ、今いちばんむすかしのこと。」
「どちらにせよ、ちゃんとしろよ。もう32だろ?結婚しないの?」
「でもシャにぽんじんとケコンしたけど別れた言った。でもシャ子供ある。」
「日本人とのハーフ?」
「ピリピン人。シャと最後に会ったの時、よん年前セックスある。サビニャその子供。」
「へ?それって信じられるの?」
「今アコそれのこと信じるしてる。シャ、アコとケコンしたい言った。」
「んじゃ、好きなんだったらSと別れて結婚しろよ。」
「それ、今いちばんむすかしのこと。」
「難しいって、いい加減にしたら子供が可愛そうだろ?」
「でも、こども国籍のもんだいある。にぽんじんとのこどもになってるだから。」
「へっ?って、その恋人はダンナに嘘ついてたってこと?」
「そう。だからこどもにぽんとピリピンの国籍になってるよ。」
「んーーーーーーー。」
「Gっ!そんなのケースで、こどもにぽんの国籍かえすできるか?」
「取るのは難しいけど、取り消すのは簡単だと思うよ。でも何で?」
「アコはシャにいうした。『にぽん働くしないコトと子供のにぽんの国籍かえすしなさい』って。」
「昔の恋人はわからないでもないけど、子供は22歳に国籍を選べるよ。」
「アコそれいらない。ほんとのことはピリピン人だたらにぽん国籍いらない。」
「でも、ちゃんと調べないとハーフの可能性だってあるし、こどもの権利を勝手に奪うの?」
「シャ、アコのこども言うだったらそれはピュアーピリピン人から、アコはにぽんの国籍いらない」
「なるほど。んで、彼女がアランの言うとおりにしたらSと別れて結婚するの?」
「それ、今いちばんむすかしのこと。」
「何でソコだけエエかげんやねん?」
「だからアコは『愛のこと』ちょっとおかしい自分でわかるよ。でも仕方ない。」
「んっ?」
「おとさんずーっとサウジ行ってたでしょ。おかさん弟ばかりケアするだけからアコはちょっと愛足りない。」
「言っている意味は良くわかるよ。」
「アコは誰にもオナの話もこなの話もしない。Gから言うだけ。わかるか?」
「うん。」
「Gはピリピン住むはだいじょぶ。フィーリングあるだから。」
「フィーリング?」
「Gはアパトのピリピン人誰でも話するアコと話すみたいに。それのコト、ニポン人むすかしよぉ。」
「そか?」
「でも、こまたコトは全部アランに言いなさい。フィリピンだたらドコいるしてもアコが助ける。」
「ありがと。」


同棲していた20歳以上年上のSから手をつないで歩いている時、持病の心臓発作で倒れそのまま亡くなったと聞いた時、

『アコはちょっと愛足りない』

が「オラ」の芯で鳴り続けた。


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テーマ:フィリピン - ジャンル:海外情報




+写真
因みに、写真の黄昏は、ポコリンさんに紹介してもらった
JSFの屋上にて携帯で撮影したものです。

こちらこそ、ありがとうございました。今後とも宜しくお願いいたします。
【2006/09/04 17:52】 URL | GM7 #-[ 編集]
+.....
泣けてきました。
【2006/09/04 17:43】 URL | GM7 #-[ 編集]
+
僕もアランとは短い付き合いでしたが、飛行機に乗り遅れて日本に帰れなかったときなどいろいろお世話になりました。

ありがとうございました

アランがGM7さんについて、彼の数少ない日本人の友達だと話してましたよ。
【2006/09/04 16:38】 URL | ポコりン #-[ 編集]
















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